ユーティリティは本当にやさしいのか?
ゴルフ界では「ユーティリティ(UT)はやさしいクラブ」という認識が一般的です。しかし、本当にそうなのでしょうか?
多くのアマチュアがユーティリティを「簡単に打てるクラブ」と思い込んでいますが、実際には「ユーティリティが合わない」「思ったより難しい」と感じる人も少なくありません。
本記事では、ユーティリティのメリット・デメリットを冷静に分析し、本当にアマチュアに最適なクラブなのかを検証していきます。
1. ユーティリティが「やさしい」と言われる理由
✅ ソールが広くダフりにくい
ユーティリティの最大の特徴は、アイアンよりもソールが広く、多少ダフっても芝の上を滑ってくれる点です。そのため、ミスに寛容であると言われます。
✅ 重心が深く球が上がりやすい
ユーティリティは、フェアウェイウッドとアイアンの中間的な設計になっており、重心が深めに設計されているため、球が自然と上がりやすい特性を持っています。
✅ ロングアイアンよりも楽に打てる
一般的に、3番・4番アイアンを苦手とするゴルファーが多いため、「その代わりにユーティリティを入れると楽になる」と言われます。
2. ユーティリティは本当に簡単なのか?
ここまで見ると「やっぱりユーティリティはやさしいクラブなんだ」と思うかもしれません。しかし、実際には 「ユーティリティは合わない」と感じる人も多い ことを知っていますか?
❌ フェースが開きやすくミスすると大きく曲がる
ユーティリティはフェアウェイウッドのようにフェースが大きく、開きやすい特徴があります。そのため、スライスやフックのミスが出やすく、「打ち方によっては逆に難しくなる」こともあります。
❌ セッティング次第ではスピンが少なくグリーンで止まりにくい
ユーティリティはロングアイアンよりスピン量が少なくなり、結果ユーティリティーを使用していてもグリーンで止まりにくいデメリットがあります。このデメリットを知らずに、優しいという考えだけで使用するというのはとても危険です。
❌ 長さが中途半端でアドレスが安定しない
アイアンほど短くなく、フェアウェイウッドほど長くない…という微妙な長さが、「スイングの安定感を失わせる」要因になることがあります。
3. ユーティリティを本当に活かせる人とは?
「ユーティリティが難しい」と感じる人もいれば、「ユーティリティがあるとスコアが良くなる」という人もいます。では、どんな人がユーティリティを使いこなせるのでしょうか?
✅ ロングアイアンが苦手な人 → アイアン型ユーティリティよりウッド型ユーティリティが向いている
✅ スイングが比較的安定している人 → 極端なスライス・フックをしない
✅ グリーンを直接狙うより、ランを使って攻めるプレースタイル
逆に、
❌ スライス・フックが大きい人 → フェースが開きやすくミスが大きくなる
❌ 長めのクラブが苦手な人 → アイアンの方が安心できることもある
こうしたポイントを踏まえると、ユーティリティは「必ずしも万人向けではない」と言えます。
4. アイアンとユーティリティ、どちらを選ぶべき?
【アイアンが向いている人】
✔️ 操作性を重視したい ✔️ スピンをかけて止める球を打ちたい ✔️ 方向性を安定させたい
【ユーティリティが向いている人】
✔️ 球を簡単に上げたい ✔️ ロングアイアンが苦手 ✔️ ランを活かした攻め方をしたい
5. 結論:ユーティリティは「やさしいクラブ」ではない
結論として、ユーティリティは決して「やさしいクラブ」ではなく、「合う人には便利なクラブ」です。
「ユーティリティ=やさしい」という固定概念にとらわれるのではなく、自分のスイングタイプやプレースタイルに合っているかをしっかり判断することが重要です。
ユーティリティを試してみて、「思ったより難しいな」と感じた場合は、無理して使わず、アイアンやフェアウェイウッドの選択肢も視野に入れてみてください。
自分に合ったクラブを選ぶことが、ゴルフのスコアアップと楽しさにつながるはずです!
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